iPhoneアプリ: staEwork003
■ 状況: リリース中
■ アプリ概要
ソフトウェア開発の見積り(WBS出力付き)
規模を入力し、開始日、終了日を設定すると、局面毎の期間、工数、要員数を計算し活動に展開します
スペース区切り、タブ区切り、CSV形式でWBS出力します
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■ 画面
この表紙画面で「計算」ボタンを押すとピンクの画面、「解説」ボタンを押すと薄緑色の画面、「文献」ボタンを押すと黄色の画面に遷移します。
例えば、「計算」画面を押すと以下の画面に遷移します。
この画面は、規模(KDSI)に20を入力し、「計算する」ボタンを押したところです。
次に、「期間設定」ボタンを押します。
中央のデートピッカー(ダイヤル式の日付設定器)を回して開始日のところで「開始日を設定する」ボタンを押し、デートピッカーを回して終了日のところで「終了日を設定する」ボタンを押します。
「期間を再計算する」ボタンを押して、開発期間の月、日を確認します。
次に「局面へ」ボタンを押します。
局面(要件、設計、実装、テスト)毎の期間(月、日)、工数(人月、人日)、要員数(人)が表示されています。画面に収めるために小数点以下を表示していませんが、プログラム内部ではSwift倍精度(Double)で有効桁を維持しています。
次に「活動へ」ボタンを押します。
画面中央にWBSが表示されます。
これをスペース区切り、タブ区切り、CSV出力・保存するにはそれぞれのボタンを押します。
■ 計算画面で
「規模」
を入力して
「工数(人月)」
「期間(月)」
「期間(日)」
「要員(人)」
「生産性(規模/人月)」
を計算します。
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■ 規模(KDSI)
開発しようとしているソフトウェアの規模を1,000行単位で入力します。
KDSIのKはキロ(1,000)、KDSIのDSIはDelivered Source Instructionの略で行数です。
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■ 工数(PM、PD)
作業量を表します。
PMはPerson-Month(人月)、PDはPerson-Day(人日)で、それぞれ何人で何ヶ月、何人で何日分の作業量という風に解釈します。
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■ 開発期間(M、D)
開発にどの位の月数(M)、または、日数(D)がかかるかを表します。
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■ 開発要員(P)
開発に必要な人員を表します。
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■ 生産性(KDSI/PM)
投下作業量あたりの生産(開発)規模を計算します。
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■ 「期間設定へ」ボタンを押すと、「期間設定」画面に遷移します。
ここで、日付を選択して「開始日」ボタンを押すと「開始日」が設定され、日付を選択して「終了日」を押すと「終了日」が設定されます。
「開始日」「終了日」を設定した後に「期間」ボタンを押すと、期間の月と日が計算されます。
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■ 「局面へ」ボタンを押すと、「局面」画面に遷移します。
ここでは
工数一定の前提で期間と要員を計算し直し、
局面
「計画と要件定義」
「設計」
「実現」
「統合とテスト」
毎の
「期間(月)」
「期間(日)」
「工数(人月)」
「工数(人日)」
「要員(人)」
を計算します。
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■ 「活動へ」ボタンを押すと、「活動」画面に遷移します。
ここでは、先に計算した上記局面を活動
「要件分析」
「製品設計」
「実装」
「テスト計画」
「検証」
「プロジェクト管理」
「構成管理と品質保証」
「文書化」
に詳細化して出力します。
「スペース」「タブ」「CSV」ボタンを押すことで、それぞれの形式でWBSを出力します。
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当アプリの直接的な解説は[Yamamura 2004]です。
ベーム(Boehm)とハンフリー(Humphrey)は長い期間をかけて、ソフトウェア開発の見積りに関して深い洞察と経験に基づいた極めて有益な複数の著作を出してきました。彼らの著作は見積りに関しての出発点です。
ブルックス(Brooks)は人月(にんげつ)として知られている工数の表し方に関する示唆に富んだエッセイを著述しています。
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[Boehm, et al. 1981]
Boehm, et al. 1981.
Software Engineering Economics.
Prentice-Hall.
ISBN: 0-13-822122-7.
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[Boehm, et al. 2000]
Boehm, et al. 2000.
Software Cost Estimation with COCOMO II.
Prentice-Hall.
ISBN: 0-13-026692-2.
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[Brooks, Frederick P. 2000]
Brooks. 2000.
The Mythical Man-Month.
Addison-Wesley.
ISBN: 0-201-83595-9.
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[Humphrey 1995]
Humphrey, Watts S. 1995.
A discipline for software engineering.
Addison-Wesley.
ISBN: 0-201-54610-8.
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[Humphrey 1997]
Humphrey, Watts S. 1997.
Introduction to the Personal Software Process.
Addison-Wesley.
ISBN: 0-201-54809-7.
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[Humphrey 2005]
Humphrey, Watts S. 2005.
PSP: A Self-Improvement Process for Software Engineers.
Pearson Education.
ISBN: 0-201-321-30549-3.
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[McConnell 2006]
McConnell, Steve. 2006.
Software Estimation.
Microsoft Press.
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[Yamamura 2004]
山村 吉信 2004.
SEのための見積りの基本.
翔泳社.
ISBN: 978-4798107202.
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ガント・チャート
下記のような画面を経て、計算結果を得たとする。
CSVボタンを押して、メールで送付したとすると、指定した宛先に下記のようなメールが届く。
このメール本文のデータ部分だけをコピーして、テキスト・エディタに貼り付ける。
エクセルを起動して、ファイル/開くから、そのテキスト・ファイルを選び、コンマにチェック、その他には二重引用符(")、連続した区切り文字は1文字として扱うにチェックし、次へを押す。
そのまま完了を押す。
すると、列が微妙にくずれ、場合によっては文字化けしたエクセル表として読み込まれる。
上記淡いブルーの部分をコピーして、下記エクセル表の「PasteHere」シートのA2セルを選択して貼り付ける(下図参照)。
ここで、「GanttChart」シートを選ぶと、ガント・チャートを得る。
■ アップ・ストア
■ コンタクト
yamamura at yarneandcompany.com
at を @に変えてご連絡ください